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当院の特徴として、高齢者が多いことがあげられます。従って脳血管障害等にて経口摂取不能になった患者さまも多く、これらの患者さまを対象に長期栄養管理のため、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG;ペグ)を積極的に行っています。

当科では、年間約150例のPEGを行っています。
PEGを積極的に行うことは、在宅医療の推進につながり、また周辺の長期療養型病院への転院もスムーズになるため、これからの超高齢化社会においても非常に重要な治療になると考えられます。
また、PEGチューブは約6ヶ月毎に交換が必要ですが、外来で交換可能です。

当科では現在、2点腹壁固定を行い、イントロデューサー法にてボタン式・バンパータイプのチューブを留置しています。チューブの太さは8mm(24Fr)、長さは25~45mmです。手術時間は約20分です。術後2日目から注入を開始し、術後7日目に腹壁固定の抜糸を行います。

主な危険性(合併症)としてまれですが、<創部出血><創部感染><隣接臓器の損傷><注入物逆流による誤嚥・窒息>があり、これらが重症化すると致命的になることがあります。PEG注入にて逆流が生じる場合、胃瘻部位からロングチューブを空腸に留置する方法(PEG-J)を考慮する場合があります。