形成外科
TEL / 0827-34-1000(内線3006)
概要
平成19年4月より新しい診療科として、形成外科が開設されました。
形成外科とは、傷をきれいに縫ったり、治すことから発展した分野ですが、小児の先天異常、熱傷(やけど)、あざ、褥瘡(床ずれ)、顔面のケガや骨折、切断指再接着、ガン切除後の再建、血管柄付き遊離組織移植など幅広い診療分野をカバーしています。
年間の手術件数は、550~600件です。
当院の形成外科は、マイクロサージャリー(顕微鏡下に行う微小手術)を駆使した再建外科をもっとも重要なテーマと位置づけています。
再建外科では、乳がん術後の「人工物を使わない再建」、頭頚部癌(鼻の中、口の中、甲状腺、食道などのガン)切除後の再建、血管付きの骨や皮弁の移植を必要とする四肢外傷の再建、皮膚・軟部組織悪性腫瘍の切除後の再建などの再建手術や、切断指再接着、有茎穿通枝皮弁による褥瘡の再建を行っています。
なお、当科では保険診療しか行っておりませんので、美容目的の自費診療は行っておりません。
主要診療内容
小児の先天異常のうち体表奇形
- 唇裂・口蓋裂
- 舌小帯短縮症・上唇小帯短縮症
- 多指症・合指症・多合指症など手指・足趾の異常
- 小耳症
- 耳瘻孔
- 副耳
- 鰓弓症候群(胎生期のえらの遺残)
- 顔面裂
- 先天性眼瞼下垂症
- 臍ヘルニア
- その他外表奇形全般
顔面外傷
- 顔面骨骨折(鼻骨・頬骨・上顎骨・下顎骨 他)
- 顔面切創・挫創・挫滅創
瘢痕・拘縮(キズ痕・ひきつれ)
- キズ痕をきれいにしたり、ひきつれを伸ばします。
皮膚良性腫瘍
- 上皮性腫瘍:粉瘤・脂漏性角化症・付属器腫瘍など
- メラノサイト系腫瘍:母斑細胞母斑(ほくろ)・若年性黒色腫など
- 間葉系腫瘍:脂肪種・血管腫・神経系腫瘍など
褥瘡・難治性潰瘍
- 上記による骨の露出や皮膚欠損を治します。
熱傷(やけど)
- 軽傷~中等症までの熱傷の急性期~植皮術(皮膚移植)まで
- 熱傷後のひきつれ予防とひきつれに対する植皮・皮弁移植
手足の外傷
- 皮膚欠損
- 重症開放骨折の皮膚・軟部組織再建(整形外科との合同手術)
- 血管柄付き骨移植
悪性腫瘍
- 皮膚・軟部組織悪性腫瘍の切除と再建
- 頭頸部癌(鼻・耳・副鼻腔・口腔内・のど)切除後の再建(耳鼻科との合同手術)
- 乳癌切除後の再建(同時再建・2期的再建)(外科との合同手術)
- その他の部位の癌切除後の再建
その他(保険診療)
- 腋臭症(わきが)
- 陥入爪(巻き爪)
- 眼瞼下垂症(後天性・老人性)
- 老人性眼瞼皮膚弛緩症(まぶたの垂れ下がり)
手術件数
岩国医療センターだより『形成外科』
過去に広報誌「岩国医療センターだより」にて掲載しました「形成外科だより」等、形成外科関連の記事を閲覧できます。
外来診療案内 形成外科
形成外科 担当医師の紹介
青 雅一(あお まさかず)/名誉院長
◇専門領域/再建外科、マイクロサージャリー、皮膚腫瘍
◇卒年/自治医科大学 昭和56年卒
▼学会認定・資格 取得資格
- 日本形成外科学会 形成外科指導医、形成外科専門医、皮膚腫瘍外科分野指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医
▼所属学会
- 日本マイクロサージャリー学会(評議員)
- 日本形成外科学会
- 中国四国形成外科学会(評議員)
- 日本創傷外科学会
- 日本魚類学会
濵田 龍正(はまだ りゅうしょう)/形成外科医師
◇専門領域/マイクロサージャリー、再建
◇卒年/高知大学医学部 平成25年卒
▼学会認定・資格 取得資格
- 日本形成外科学会 形成外科専門医、再建・マイクロサージャリー分野指導医
- 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
▼所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本マイクロサージャリー学会
- 日本創傷外科学会
西尾 俊彦(にしお としひこ)/形成外科医師
◇卒年/岡山大学医学部平成31年卒
▼所属学会
- 日本形成外科学会