麻酔科このページを印刷する - 麻酔科

TEL / 0827-34-1000
臨床工学部門のサイトはこちら(当院臨床工学部門は麻酔科所属です)
 

概要

当院は岩国市を中心とした人口約40万人の医療圏の中核病院です。外科系14科を含め多様な手術が行われています。緊急手術にも、24時間、365日対応し、岩国医療圏内で完結できるような周術期管理を目指しております。
麻酔科は手術中の麻酔管理はもちろんのこと、各科と協力しながら、術前の評価を行い、術後管理を積極的に行うよう努めております。重症な患者さんは、集中治療室での加療となり、主科と共に術後管理に関わっております。
当院は、COVID-19対応病院でもあり、COVID-19合併の方の手術の麻酔にも携わっております。
教育の面では、後期研修医の育成、初期研修医への指導、救急救命士の気管挿管実習、就業前実習への協力を行っております。
研究の面では、観察研究を中心として、学会活動へ積極的に参加し、麻酔科学の研鑽、延いては、医学、医療へ貢献できればと思っております。
臨床、教育、研究を通じて、“患者さんのために”を常に心がけております。患者さんに適切な時期に適切かつ安全・快適な治療の場が提供できるように、そして患者さんがより良い周術期を享受できるようスタッフ一同、力を合わせて精進しています。

 

診療内容

麻酔

約40万人の医療圏を担うべく、外科系14科を中心に麻酔管理を行っております(麻酔実績参照)。
当院では、新規発売の薬剤や器材に関して検討を加えた上で、積極的に導入をしています。最近では、2020年8月に発売となったレミマゾラム(アネレム®)を早期から採用し、より質の高い全身麻酔を追求しています。吸入麻酔、完全静脈麻酔(TIVA)と症例ごとに最も適切な麻酔を選んでおります。また、2021年8月にグラニセトロンが術後悪心嘔吐に対する保険適応となったことを受け、積極的な術後悪心嘔吐対策を行える環境を整えました。

【外科・消化器外科・乳腺外科】腹腔鏡を中心とした低侵襲手術が増えておりますが、硬膜外麻酔を積極的に行い、質の高い鎮痛管理を目指しています。硬膜外麻酔を行えない症例では、腹直筋鞘ブロック、腹横筋膜面ブロックなどを検討しています。

【胸部外科】胸腔鏡補助下の分離肺換気を必要とする症例が多いのが特徴です。ダブルルーメンチューブは3種類用意し、各症例に合ったものを選択しております。術野からの肋間神経ブロックで良好な術後鎮痛が得られておりますが、開胸の症例には硬膜外麻酔の併用を検討しています。

【整形外科】骨折をはじめ、股関節、膝関節、脊椎疾患と幅広く手術が行われています。ご高齢の方の骨折の緊急手術も多く、大腿神経ブロック、外側大腿皮神経ブロック、腸骨筋膜面ブロックを適宜併用しております。ご高齢であり重症な方が多く、慎重な周術期管理が必要とされ、関連診療科とともに集学的治療を目指しています。内転筋間ブロック、坐骨神経ブロック、椎弓後面ブロック、脊柱起立筋膜面ブロックなど多彩なブロックを症例にあわせて検討しています。

【形成外科】それぞれの患者さんに特化した術式となることが多く、必要な症例では全身麻酔を行っております。

【脳神経外科】地域の中核病院であり、脳出血、クモ膜下出血をはじめとした急患が多いのが特徴です。腫瘍、脊髄疾患、外傷も広く対応しています。

【心臓血管外科】成人の開心術を中心とし、解離性大動脈などの生命に関わる緊急手術にも対応しています。当院は心臓血管麻酔専門医認定施設でもあります。

【小児外科】全身麻酔に腹直筋鞘ブロック、腸骨鼠経・下腹神経ブロックなどを併用しています。手術に関わる入院で、お子さんが苦痛を感じないよう、お子さんに対する優しさも意識することを心がけています。

【皮膚科】局所麻酔の症例が多いですが、必要時には全身麻酔で対応しています。

【泌尿器科】ロボット支援下手術、経尿道手術と幅広く手術が行われています。

【産婦人科】腹腔鏡下または開腹の子宮全摘術をはじめとして一般的な術式が多く行われています。超緊急帝王切開(グレードA)にも対応できるように準備しております。無痛分娩を行っていることも当院の特徴の一つです。麻酔科は硬膜外麻酔の手技の面でサポートをしております。

【眼科】ほとんどが局所麻酔の症例ですが、必要時には全身麻酔で対応しています。

【耳鼻いんこう科】耳、鼻、咽頭の標準的な術式をはじめ、喉頭全摘のような侵襲度の大きい手術も行われています。

手術麻酔にとどまらず、次のような診療にも携わっています。

  • 髄液漏出症に対する硬膜外自家血パッチ
  • 無痛分娩
  • 上肢下肢の虚血に対する末梢神経ブロック
  • DSA室での全身麻酔
  • TV室での脱臼整復の麻酔
  • 胃内視鏡室での鎮静のサポート
  • 病棟、救急での気道管理・呼吸管理のサポート
 

緩和医療の一つである疼痛に対する神経ブロックは当院では実施しておらず、近隣の医療機関(岩国市医療センター医師会病院・阿部クリニック[下松市])に紹介して実施を依頼しております。

 

集中治療

集中治療室は主治医での管理(いわゆるOpen ICU)となっています。麻酔科は、コンサルテーションや当直を通してICU診療に携わっています。COVID-19流行時には、ICUでの挿管をはじめとした診療に参加しております。
 

麻酔実績

後期臨床研修を希望される先生へ

全身麻酔を中心に年間500症例程度の麻酔経験ができます。麻酔実績にあるように、様々な症例を経験することができます。2年間研修していただくと、麻酔科標榜医と日本麻酔科学会認定医の取得が可能となります。当院は、日本麻酔科学会麻酔科認定病院となっていますので、専門医・指導医取得の実績にもなります。専門医制度での必要症例を当院のみで満たすことが可能です(小児、帝王切開、心臓血管外科、胸部外科、脳神経外科)。学会発表、論文執筆の支援もしており、キャリアの形成にも役立つと考えています。

 

施設認定

日本麻酔科学会認定麻酔指導病院
心臓血管麻酔専門医認定施設

 

岩国医療センターだより『麻酔科』

過去に広報誌「岩国医療センターだより」にて掲載しました麻酔科関連の記事を閲覧できます。

●岩国医療センターだより「麻酔科」

 

 

麻酔科 担当医の紹介

 

上原 健司(うえはら けんじ)/麻酔科医師

 ◇診療科/麻酔科
 ◇役職/麻酔科医長
 ◇卒年/岡山大学院医歯学総合研究科生体制御科学専攻(麻酔・蘇生学)平成17年卒
 ◇専門領域/麻酔全般、心臓血管麻酔、集中治療

▼資格等

  • 日本麻酔科学会 麻酔科指導医・麻酔科専門医 
  • 日本心臓血管麻酔学会-心臓血管麻酔専門医
  • 日本心臓血管麻酔学会 心臓血管麻酔専門医
  • 日本小児麻酔学会 小児麻酔認定医
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医
  • 日本急性血液浄化学会 日本急性血液浄化学会認定指導者
  • 医学博士

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会
  • 日本臨床麻酔学会
  • 日本心臓血管麻酔学会
  • 日本小児麻酔学会
  • 日本区域麻酔学会
  • 日本集中治療医学会
  • 日本急性血液浄化学会

 

熊野 夏美(くまの なつみ)/麻酔科医師

◇診療科/麻酔科
◇役職/医師
◇卒年/岡山大学医学部 平成8年卒
◇専門領域/麻酔一般

▼資格等

  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会

 

西 公香(にし きみか)/麻酔科医師

◇診療科/麻酔科
◇役職/医師
◇卒年/宮崎大学医学部 平成26年卒
◇専門領域/麻酔

▼資格等

  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医
  • 日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定資格者

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会
  • 日本心臓血管麻酔学会

 

大村 浩之(おおむら ひろゆき)/麻酔科医師

 ◇診療科/麻酔科
 ◇役職/医師
 ◇卒年/岡山大学医学部
  平成27年卒
 ◇専門領域/麻酔

▼資格等

  • 日本麻酔科学会 麻酔科認定医・麻酔科専門医
  • 麻酔科標榜医

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会

 

栁田 大輔(やなぎだ だいすけ)/麻酔科医師

 ◇診療科/麻酔科
 ◇役職/医師
 ◇卒年/岐阜大学 医学部
  平成28年卒
 ◇専門領域/麻酔

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会

 

申 美和(しん みわ)/麻酔科医師

 ◇診療科/麻酔科
 ◇役職/医師
 ◇専門領域/麻酔

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会

 

市瀬 仁(いちのせ じん)/麻酔科医師

 ◇診療科/麻酔科
 ◇役職/医師
 ◇卒年/岡山大学医学部
  平成31年卒
 ◇専門領域/麻酔

▼所属学会

  • 日本麻酔科学会