産科・婦人科このページを印刷する - 産科・婦人科

TEL / 0827-34-1000(内線3010)

産科

概要

母児ともに安全な妊娠経過や分娩を第一に考えて、妊婦健診や分娩を行っています。
必要な場合には無痛分娩や誘発分娩、吸引分娩、帝王切開などを行っています。
当院は地域周産期母子医療センターでもあり、ハイリスクな妊婦さんが紹介されてきています。
NICU(新生児集中治療室)では妊娠32週以降、1500g以上の赤ちゃんの治療が可能です。
それ未満の場合は、対応困難なため他院へ搬送となります。
また、当院分娩後の方の母乳育児を支援するため、助産師による母乳外来も設置しています。

産科について

【妊娠初期】
妊娠初期に受診された場合、およそ2週間おきに胎児発育を観察し、妊娠8~10週前後に胎児の大きさ(頭臀長)から分娩予定日を決定します。

【妊婦健診】
分娩予定日が決まったら、母子手帳を交付してもらい4週間ごとの妊婦健診となります。
妊娠24週から2週間おき、妊娠36週から1週間おきとなります。(健診の状況により間隔が短くなることがあります。)
妊婦健診では検尿・体重測定・超音波検査を毎回実施します。血液検査は初回の妊婦健診時・28~31週ごろ・36~38週ごろに全例実施しますが、その他の検査が必要と判断された場合は説明して追加します。妊婦健診の費用はおよそ4700円(超音波検査を含む)で追加の検査や処置により加算されます。
分娩方針は原則として自然分娩を基本としていますが、妊娠41週になっても分娩にならない場合は分娩誘発をします。

【ハイリスク妊娠】
ハイリスク妊娠とはふたごなどの多胎妊娠、帝王切開・早産・妊娠高血圧症候群などの既往のある方、胎児の発育不良、高齢(一般的には35歳以上)、若年(20歳未満)妊娠、内科的疾患(甲状腺疾患・糖尿病など)合併妊娠、その他の妊婦の方で、一般の妊婦の方よりも厳重な観察・管理を必要とする妊娠のことを言います。当院での管理が困難と判断した場合は他院へ紹介することがあります。

【出生前検査】
検査適応のある方に対し希望によりクアトロ検査、羊水検査を実施しております。(羊水検査は水・金曜日)
保険適応外ですので費用は、クアトロ検査が約2万円、羊水検査が約8万円となります。
新型(非侵襲)出生前検査は実施しておりません。

【分娩】
分娩の立ち合い医(介助医)は原則として、昼間は病棟医、夜間は産科婦人科当番医となります。
そして立ち合い医が以後の主治医となります。入院は正常経腟分娩で約1週間です。

里帰り分娩について

妊娠34週の健診を当院で受けられるように、健診を受けていた病院で紹介状(診療情報提供書)を作成していただき地域医療連携室でご予約ください。
ただし、健診を受けていた病院で早く里帰りを指示された方は地域医療連携室にお問い合わせください。

無痛分娩について

原則医学的な適用があると考えられる妊婦さんには保険適用で行っていますが、余裕がある場合には希望の方に自費で行っています。
ただし、休日、夜間などは対応できません。
背中の硬膜外腔にチューブを挿入し、局所麻酔剤と麻薬を持続注入します。
また、点滴投与で行う場合もあります。状況によりどちらかを選択します。
無痛分娩については産婦人科医が担当しますが、必要があれば麻酔科医にお願いしています。
当院の麻酔科医は常勤7名の体制となっています。
自費の場合の費用は約4万円です。無痛分娩を行う日数によって変更があります。

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年度 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
硬膜外麻酔使用分娩 44 22 19 15 17



 

母体及び胎児に合併症のない方の分娩方法の選択

  1. 骨盤位(逆子)の場合は、初めてのお産の方は帝王切開分娩、2人目以降の経産婦の方は試験分娩(経腟分娩)か帝王切開分娩かを相談の上決めています。
  2. 双胎(双子)の場合は、第1子目が頭位の場合は普通分娩(経腟分娩)も可能です。
  3. 前回帝王切開の方の試験分娩(経腟分娩)は希望される方で検査に問題が無ければ、可能です。

 

婦人科

悪性腫瘍の診断と治療

  1. 子宮頚癌・子宮体癌 ・卵巣癌などの早期診断を行っています。
  2. 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗がん剤など)を、それぞれの状態に合わせて行っています。
    子宮頸癌の放射線療法は他院を紹介しています。

子宮筋腫などの良性腫瘍に対して

手術療法、薬物療法などを、それぞれの状態に合わせて行っています。
可能な方は、できるだけ腹腔鏡手術を行っています。

更年期障害に対して

更年期障害の方の治療の対象は、更年期の内分泌変化により体の各臓器の変調を感じ、日常の生活能力が低下している場合です。
治療には、症状に応じて漢方薬、ホルモン補充療法などを行っています。

不妊症に対して

  1. 一般的な検査や治療を、それぞれの状況に合わせて選択、組み合わせて治療を行っています。
  2. 当院ではAIH(人工授精)は行っていますが、体外受精、胚移植は行っていません。
  3. AIH(人工授精)は、自費診療となります。
  4. 体外受精が必要な患者さんは院外の施設を紹介しています。

※当院は保険適用による人工授精は行っていないため、山口県および岩国市の助成対象ではありません。ご了承ください。

人工妊娠中絶について

当院では母体保護法指定医が在籍しており、母体保護法に伴う人工妊娠中絶が可能です。(妊娠20週未満まで対応しています)
保険適応はなく全額自費になります。

  1. 妊娠11週まで 費用は25~30万円程度(1泊2日入院)です。
    手術室で吸引法を用いて手術を行います。
  2. 妊娠12週から21週まで 費用は40~50万円程度(2泊3日の入院の場合、入院日数により変化します)です。
    前処置後、子宮収縮剤を用いて流産させます。
1.2.とも退院後、数回の外来受診が必要です。
遠方の方はお断りすることがあります。
2022年(令和4年)12月現在の費用です。

 

診療内容

●産科データ
●婦人科データ

 

マタニティクラス、母乳外来

●マタニティクラスを再開しております。詳細はこちらをご覧ください。→マタニティクラス
母乳外来

 

産科医療補償制度

届け出は満5歳の誕生日までです。
産科医療補償制度については、下記のチラシをご覧ください。

産科医療補償制度のご案内(PDF)

 

岩国医療センターだより『産科・婦人科』

過去に広報誌「岩国医療センターだより」にて掲載しました「産科・婦人科」だより等、産科・婦人科関連の記事を閲覧できます。

●岩国医療センターだより「産科・婦人科」

 

外来診療案内 産科・婦人科

 
婦人科初診

  備考
午前 伊藤 裕徳     篠﨑 真里奈      組橋 佳純     杉井 裕和     杉井 裕和         
 

産科

    金     備考
午前 杉井 裕和     伊藤 裕徳     組橋 佳純     篠﨑 真里奈      杉井 裕和         
 

婦人科再診

  水           金     備考
午前 篠﨑 真里奈      杉井 裕和         - 伊藤 裕徳        -        
午後 組橋 佳純 杉井 裕和   - 伊藤 裕徳      -  
   

産科・婦人科<備考>

羊水染色体検査(水・金)(要予約)

クアトロマーカー検査(毎日)(要予約)

 

 

産科・婦人科 担当医師の紹介

   

伊藤 裕徳(いとう ひろのり)/産科・婦人科医長

◇専門領域/産婦人科一般
◇卒年/川崎医科大学 平成2年卒

▼資格等

  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 指導医
  • 母体保護法指定医

▼所属学会

  • 日本産科婦人科学会
  • 日本婦人科腫瘍学会
  • 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 日本周産期新生児学会
  

杉井 裕和(すぎい ひろかず)/産科・婦人科医師

◇専門領域/産婦人科一般
◇卒年/岡山大学医学部
 平成26年卒

▼資格等

  • 日本専門医機構認定 産婦人科専門医
  • 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児)
  • 日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医
  • JOHBOC E-Learningセミナー 修了
  • 器質性月経困難症に対する適正なホルモン療法等に係る研修 修了
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 臨床研修指導医

▼所属学会

  • 日本産科婦人科学会
  • 日本周産期・新生児医学会
  • 日本早産学会
  • 日本人類遺伝学会
  • 日本遺伝性腫瘍学会
  

篠﨑 真里奈(しのざき まりな )/産科・婦人科レジデント

◇専門領域/産科婦人科一般
◇卒年/岡山大学医学部
 平成31年卒
 

▼所属学会

  • 日本産科婦人科学会
  • 日本周産期・新生児医学会
  • 日本産科婦人科内視鏡学会
  

組橋 佳純(くみはし かすみ)/産科・婦人科レジデント

▼資格等

器質性月経困難症に対する適正なホルモン療法等に係る研修 修了

▼所属学会

日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会