不整脈このページを印刷する - 不整脈

不整脈とは

不整脈の症状は、動悸、脈が飛ぶ、脈が乱れる、脈が多い、脈が少ない、めまい、失神などがあげられます。

不整脈は

  • 頻脈性不整脈(発作性上室性頻拍、心房粗動、心房頻拍、心房細動、心室性期外収縮、心室頻拍、心室細動)
  • 徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)
に分かれ、不整脈には様々な種類のものがあり、それぞれ重症度や治療方法も異なってきます。

 

検査

  • 安静時心電図
  • 運動負荷心電図
    (マスター負荷心電図、トレッドミル運動負荷心電図)
  • ホルター心電図(24時間心電図)
    24時間にわたって日常生活中の心電図を記録する検査です。
  • 加算平均心電図(LP)
    遅延電位を検出・記録することによって重症心室性不整脈の発生の有無を予測する検査です。
  • 心臓電気生理学的検査(EPS)
    電極カテーテルを用い、不整脈を診断します。
  • ヘッドアップティルト試験
    失神の診断などに行います。
  • 植込み型ループ式心電図
などを駆使し、不整脈の詳細や重症度を調べます。

 

治療

薬物治療

抗不整脈薬で不整脈を抑え込む「リズムコントロール」、不整脈によって速くなっている脈を遅くさせる「レートコントロール」を行います。
心房細動は脳梗塞などの血栓塞栓症の危険性があるため、血液さらさらの薬(抗凝固薬)を内服します。

カテーテルアブレーション

X線透視下に心臓内にカテーテルを進め、不整脈回路の一部である心筋をカテーテル先端から高周波により焼灼(アブレーション)し、不整脈の回路を遮断する治療法です。
頻脈性不整脈(発作性上室性頻拍、心房粗動、心房頻拍、心房細動、心室性期外収縮、心室頻拍、心室細動)に対して行い、薬物治療との大きな相違は「根治できる」ことです。

ペースメーカー

洞不全症候群・房室ブロックに対して治療します。
当院では、条件付きですがMRI検査が可能である「条件付MRI対応ペースメーカー」を採用しています。

植込み型除細動器(ICD)

重篤な心室性不整脈(心室頻拍・心室細動)を感知し、ペーシング治療や電気ショックを行い、突然死を回避します。

両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)

心室頻拍・心室細動と心不全、両方に対して治療します。
心臓再同期療法(CRT)とは、心臓の動きのずれを補正する心不全治療です。
当院では、以上の検査・治療を駆使し、患者さんの症状の軽減・突然死からの回避を目指しています。