小腸内視鏡このページを印刷する - 小腸内視鏡

小腸は胃よりも肛門よりに、大腸よりも口よりに存在し、消化吸収や免疫に関連する重要な臓器で、長さは約6mと大変長い管です。
通常の胃カメラや大腸カメラが届きにくく検査が困難なため、長らく「暗黒の臓器」と称され、内視鏡検査では病変の診断が困難な場所とされて来ました。

2003年頃にバルーン内視鏡(従来のカメラの先端とカメラに装着した筒に風船を取り付けた特殊な内視鏡)やカプセル内視鏡が開発、診療に使用できるようになりました。
これにより、これまではよくわからない場所で病気も少ないとされていた小腸が内視鏡で検査が可能となり、原因不明の消化管出血の診断がつくようになったり、小腸腫瘍の生検による確定診断が可能になったり、鎮痛剤による小腸粘膜障害が明らかになったりしました。

当院では2008年からカプセル内視鏡、2010年からバルーン内視鏡を導入、様々な小腸疾患の診断・治療をしています。