循環器内科後期研修プログラムこのページを印刷する - 循環器内科後期研修プログラム

循環器内科後期研修プログラムは、初期研修に引き続き循環器専門医を目指した研修を目標としますが、基礎的なことに留まらず、希望者にはより高度で専門性の高い研修まで履修可能な内容となっています。

 

診療科の特長

山口県東部・広島県西部・島根県南部の広い医療圏を含む約40万人口の医療を担う基幹病院として、3次救急までの循環器診療全般を行っています。
循環器主要分野(虚血性心疾患・心不全・末梢血管・不整脈)のスペシャリスト・指導医を有し、カテーテル検査室3室を利用した緊急医療にも重点を置いています。
 

後期研修医プログラムの特長

  1. 虚血性心疾患、心不全(心筋症、弁膜症)、不整脈、大血管・末梢血管疾患など偏りなく経験でき、上級医とともに主治医としての経験を広く積むことができます。各疾患の病棟・緊急マネジメント対応に加えて、ICUにて重症循環器疾患の管理対応の経験ができます。

  2. 冠動脈形成術、末梢血管形成術、カテーテルアブレーション、ペースメーカー・ICD/CRT植え込み術の経験を早い段階で相当数経験可能です。

  3. 循環器専門医をはじめ循環器各サブスペシャリティ認定専門医(心血管インターベンション学会治療学会認定医/専門医・不整脈専門医・脈管専門医)を目指す者は、各分野のスペシャリストの下でトレーニングを開始することも可能です。

  4. 待機的な循環器検査に留まらず、心肺補助装置(IABP・PCPS)、緊急カテーテル検査や緊急手術へ移行する循環器救急症例も経験できます。

  5. 外来診療は、週1コマの再診外来を経験します。
    救急外来での循環器領域での初期対応の研鑽(鑑別診断、検査立案、治療方針決定)から、治療後慢性期のフォローアップに至るまでの過程を経験します。

  6. 回診、各種カンファレンス、抄読会・勉強会を通してプレゼンテーションを学び、ハートチームとしての議論にも参加します。さらに各種学会発表の経験を積極的に行ってもらいます。

     

到達目標

【1年目の(医師3年目)行動目標】
→ 総合内科医としての診療能力を高める。

  • 日本内科学会内科専門医取得に必要な疾患を経験する。
  • 循環器基本検査(心臓超音波検査・診断カテーテル検査)を習得する。
  • 救急医療をマスターする。
  • 初期研修医の指導を行う。
 

【2年目(医師4年目)の行動目標】
→ 循環器内科医として主体的に診療する。

  • 循環器基本検査(心臓超音波検査・診断カテーテル検査)に加え、インターベンション治療(カテーテル・ペースメーカー治療)を習得する。
  • 上級医の指導のもと、研究会や学会で症例報告を行う。
  • 初期研修医や後期研修医1年目の指導を行う。
 

【3年目(医師5年目)の行動目標】
→ 内科医専門医取得、循環器専門医として高みを目指す。

  • 循環器基本検査(心臓超音波検査・診断カテーテル検査)に加え、インターベンション治療
    (カテーテル・アブレーション・ペースメーカー治療)に主体的に従事する。
  • 内科専門医取得の準備を完了する。
  • 上級医の指導のもと、臨床データを解析し研究発表を行う。
 

週間スケジュール

 

 

研修のイメージ

当院のプログラムでは最短コースで内科専門医取得・循環器専門医取得が可能です(研修医により異なります)。当科では、新制度開始後も毎年、専門医取得の先生の輩出経験があります。

 

関連学会

日本内科学会、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心臓血管内視鏡学会、日本脈管学会、日本不整脈心電学会、日本超音波医学会、日本心エコー図学会、日本高血圧学会

  

当院で研修を考えておられる初期研修医の皆様へ

当院は地域の基幹病院として循環器疾患の救急および一般診療に携わっており、心臓血管外科と協力して心血管センターを設立し、外科領域と連携をとって診療レベルの向上に努めています。
一般病床に加え、救命救急センター病床、集中治療室(ICU)を併設し24時間救急治療体制で治療にあたっています。
現在、片山医長以下、カテーテル心血管治療・末梢血管治療・不整脈・心エコー・心臓リハビリと各分野に習熟したスタッフと後期研修医の合計11名で、日々たのしく診療を行っています。
是非、循環器内科で一緒に専門医として学んでいきませか?