カテーテルアブレーションサイト Q&A
カテーテルアブレーション治療の入院期間や治療時間はどれくらいですか?
当院では多くの場合で入院翌日に治療を行い、治療後2日目に退院いただきます。合計3泊4日での入院が必要になります。
治療時間は不整脈の種類によって異なります。およそ3時間程度を想定してください。複雑な治療内容ですと、もっと時間がかかることもあります。
治療の麻酔はどのようにするのですか? 全身麻酔ですか?
当院では患者さんが苦痛・不安を感じないことを最優先に考えております。基本的にはすべての治療で静脈麻酔(じょうみゃくますい)という点滴で眠った状況での治療を行います。眠った状態ですので、皆様が想像される全身麻酔に近い状態です(専門の麻酔科の先生が立ち会うことはないので、喉に管を挿入して呼吸器で管理するようなことはしません)。
鎮静の深さを測る特殊モニター、呼吸補助マスクなども使用します(場合によって口腔内にエアウエイと呼ばれる空気の通り道を挿入します)。
カテーテルで不整脈は100%治るのですか?
対象となる不整脈の種類によって治療成績が異なります。治療後に同じ不整脈が出現することを”再発(さいはつ)”といいます。治療説明時にもお話していますが、100%という表現は説明時に行っておりません。再発はもともと心臓に病気がある場合、再発率は高くなります。再発した場合は、再治療が必要になることをお勧めしたり、薬でおさえたり、症状が強くなければそのまま様子をみることもあります。
治療したらどれくらい通院が必要ですか? お薬はどうなりますか?
こちらも対象となる不整脈の種類によって状況が異なります。根治できたと外来で判断すれば治療後の初回外来のみで終診になる場合も多くあります。根治と判断できる場合は、お薬がすべて中止になっていると思います。
心房細動のような、老化や生活習慣が関係する不整脈は(外来担当医の判断によりますが)経過を追って外来でお付き合いを続けることが大事であると考えています。必要なお薬はかかりつけの先生に出していただいて2年程度は通院いただくように心がけています。
治療した後は日常生活でどのようなことに注意が必要ですか?
治療が成功すれば不整脈は根本的に治りますので、日常生活の注意点は特にありません。退院早期からスポーツなども行っていただけます。不整脈の原因となるような生活習慣の改善が治療後もとても重要です。そのあたりは治療後の説明で指導させていただいています。
カテーテル治療にはどれくらいの費用がかかりますか
医療費自己負担限度額、つまり最終的な自己負担額となる毎月の「負担の上限額」は、患者さんの年齢や所得水準によって分けられます。