PET検査についてこのページを印刷する - PET検査について

PET-CT検査とは

PET-CT検査とは、PET(Positron Emission Tomography:陽電子断層撮影法)とCT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法)を融合させた画像を同時に得る検査の略称です。放射線医薬品を投与して、体内から出てくる放射線を特殊なカメラで撮影します。
PET-CT検査で全身をくまなく調べることで、がんの早期発見に役立てていただくことができます。中でも、PET-CT検査は「乳がん」「子宮がん」「卵巣がん」「大腸がん」の早期発見に優位性を発揮します。
また、がんの転移・再発などの判定にも有効です。
*すべてのがんを発見できるわけではありません。
 

どんな時に使うの?

PET-CT検査は、通常がんや炎症の病巣を調べたり、腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移状況や治療効果の判定、再発の診断などに利用されています。手術の方法を決定したり、放射線治療の範囲設定などに役立ちます。
当院でも、悪性腫瘍を扱うさまざまな診療科が、「どのくらいの範囲で病気が広がっているか」を確認し治療方針を決定するためによく使われています。
 

デメリットはあるの?

検査時に使う薬剤18F-FDGは胃の粘膜に集積しやすく病気が見えにくいため、早期胃がんは保険診療の対象外です。〈18F-FDGが排泄されているだけなのか病変として集積しているのかが判断しづらい腎がん、尿管がん、膀胱がん〉〈ごく細い管に薄くがん細胞ができるため見えにくい胆道がん〉などは比較的苦手とします。
 

検査の流れ