スクールライフ

特別講義「矯正医療について」

令和5年10月18日(水)に特別講演「矯正医療について」を開催致しました。

刑務所などに収容されている受刑者の方の健康を維持し医療を提供する矯正医療について岩国刑務所の所長 内藤 陸 先生にご講演いただきました。
岩国刑務所は、中国地区で唯一の女子受刑者のみを収容している刑務所です。
社会と隔離された刑務所という場所での医療について初めて知る学生も多く、真剣に受講していました。

岩国刑務所では、受刑者の高齢化も進み口腔の状態が悪くきざみ食を食べる方、歩行器を使用し、おむつが必要な方も多くいらっしゃるそうです。若い受刑者には刑務所の中で出産する方もいるそうです。多くの具体的な事例を踏まえて看護学生にわかりやすくお話しいただきました。講師の先生の「基本的に一般社会の医療と異なるところはない」という言葉が印象に残っています。

受刑者の方は、毎日出勤し決められた労働を行います。健康維持のため運動やストレッチをする時間もあるそうです。入所中に持病の治療や感染症の治療をしたり、出所後を見据えて健康を継続して管理するための生活指導などが行われます。健康の保持増進という医療者の重要な役割をあらためて実感しました。これから医療職として活躍する看護学生にとって良い刺激になったと思います。

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