ドクターヘリ
当医療センターは、2013年3月の新病院移転に伴い屋上にヘリポートを付設、同年8月にドクターヘリの搬送受け入れを開始しました。
山口県だけではなく、広島県・島根県からの搬送も受け入れています。
ドクターヘリとは
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救急医療専用のヘリコプターです。 救急医療用機器等を装備しており、医師と看護師が同乗し、救急現場にいち早く飛び、患者さんに救命医療を行いながら医療機関へ搬送します。 消防本部の要請により出動します。救急車のように一般の方が直接出動を要請することはできません。
山口県では消防防災ヘリコプター「きらら」も救急搬送を行っていますが、消防防災ヘリは火災消火・救助活動など多用途であるため、治療に必要な機材を常備している訳ではありません。
ドクターヘリの重要性
ドクターヘリの有効性は、患者搬送時間の短縮はもちろんですが、それ以上に重要なことがあります。医師や看護師を救急現場に派遣することで、初療開始時間を短縮することです。“doctor delivery system”(ドクター・デリバリー・システム)というわけです。
救急要請を受けて救急車が現場に到着するまでの時間は、約7~8分です。しかし、これで治療が開始されるわけではなくて、治療開始は救急車が病院へ到着してからで、ここまでに平均して約30分を要します。重症の患者さんにとっての30分は致命的です。
そのため、重症の患者さんにいち早く初期治療を開始し、命を取りとめるためには、より救急医療に特化したドクターヘリは優れた救命効果を発揮します。
※岩国医療センターだより 2010年10月号掲載:ドクターヘリとは?より引用
ドクターヘリ出動範囲
ヘリコプターの最大の特長は機動性です。出動依頼を受けてから数分以内に離陸し、新幹線とほぼ同じくらいの速度で飛行が可能です。30分以内に山口県ほぼ全域、広島県西部、島根県西部から搬送をすることが可能です。
山口県基地病院からの出動範囲
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広島県基地病院からの出動範囲
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出動までの流れ
ドクターヘリ出動が必要と判断されると、消防本部から基地病院へドクターヘリの出動が要請されます。 出動したドクターヘリは、各市町村に確保されている臨時ヘリポートで救急車や消防防災ヘリと合流し、患者さんを受け入れ初期治療を開始し、病院へ飛行搬送を行います。
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臨時ヘリポート
臨時ヘリポートは公園や河川敷、学校グラウンド等が指定されています。臨時ヘリポート利用時の周辺では騒音や風などが発生します。
ドクターヘリが円滑に運行を行うために、ヘリが離着陸する場所から離れる、職員の指示に従うなど、ご協力をお願いします。
山口県内臨時へリポート一覧は、山口県ホームページの山口県消防防災ヘリコプター「きらら」に掲載されております。
ヘリ離着陸場一覧の「場外離着陸場一覧」PDFをご参照ください。
山口県公式ウェブサイト 山口県消防防災ヘリコプター「きらら」
岩国医療センターだより
過去に広報誌「岩国医療センターだより」にて掲載の記事を閲覧できます。