手術部
手術室の運用方法
予定した手術が安全に遂行できる事を心掛けております。がん診療拠点病院として悪性腫瘍の専門的手術を行っております。
また山口県東部から広島県西部に至る医療圏の患者様を対象とした3次救急の受け皿として、可能な限り多くの外傷や緊急症例にも対応する事を目標としております。
手術室の概要
手術室は10部屋で全室HEPAフィルターを設置しておりますが、バイオクリーンルームは3部屋でルーム1・2はクラス100、ルーム3はクラス1000となっており、ルーム4以下はクラス10000となっております。なお、ルーム9は陰圧室となっており、感染症の手術を行う事が可能で、COVID流行時には活躍致しました。
ルーム1は2013年の移築以来他に先駆けてハイブリット手術室を設置し、大動脈ステント留置術等高度な心臓血管外科手術に対応して参りました。
各部屋には窓があり、外の風景を見る事も可能ですし、逆に外から手術をしている部屋を把握する事も可能です。
またロボット手術にも積極的に取り組んでおり、2024年には2世代目のDa Vinci Xiとなり、泌尿器科・外科・胸部外科で手術を行っております。
最近は危機的出血に対するシミュレーションも各科で施行しており、今年はDa Vinciでのロボット手術の際の緊急開腹を想定したシミュレーションを施行しました。
手術件数はコロナで一時減少したもののその後増加しており、2024年は初めて4,000件を超えて4,143件となり、そのうち全身麻酔は2,952件となっております。
4,000件は当院の2013年移転以来の目標であり、10年掛けて漸く達成出来ました。各科の移動等による増減はあるものの10年で1,000件増加しております。今後はこれを維持したいと思っております。
麻酔科は常勤6名、時短1名および外部支援ですが、2025年5月から常勤が1名減となり、件数への影響が危惧されます。
なお、看護師は2025年4月より師長・副師長を含めて23名から28名に増員となり日々の業務を行っております。
手術室の役割
地域の医療を支えるための高度な手術を提供する事を役割と考えております。また技術面だけではなく、手術を受ける患者さんの精神的な支えとなる事も大きな目標としております。
当院で手術を受けて良かったと思って頂ける医療を提供する事が手術室の役割と思っております。