消化器外科緊急手術症例における術後死亡予測モデルの比較検証試験このページを印刷する - 消化器外科緊急手術症例における術後死亡予測モデルの比較検証試験

研究の概要

本研究は、全国の国立病院15施設で、2014年11月から2017年3月までに、緊急で胃や腸など消化器系の手術を行った患者さんを対象に、手術前の状態から手術後の経過を予測できるシステムを検証する研究です。

研究の目的

消化器系の緊急手術を受ける患者さんは、術後にしばしば腹膜炎や肺炎など重大な合併症を併発することがあります。患者さんの手術前の状態から、手術後の状態(予後)を予測することは、主治医にとってとても大切なことです。

緊急手術における予後予測法としては、アメリカで開発されたNSQIPと我が国で開発されたCORESがあります。
今回私たちは、消化器系緊急手術を行った患者さんのデータを調査して、この二つの方法を比較検証します。また、これらを用いて病院間の外科技術水準の評価が可能か検討します。

予後予測法の比較

本研究への参加について

本事業への参加は、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データ登録を拒否していただくことができます。その場合は、病院の担当医または下記問合せ先にご連絡ください。
なお、登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。

調査する内容

患者さんの年齢や持病の有無・検査データと手術後の状態を調査します。患者さんの氏名・住所・生年月日など個人を特定する情報は調査しません。

対象となる患者さんの利益・不利益

この研究は、患者さんのデータをカルテなどから調べるだけですので、対象となる患者さんに利益及び不利益はありません。先にも述べましたが、個人情報は調査しないので、個人情報が漏洩する心配はありません。 

調査期間

2014年11月6日から2016年12月31日にかけて、参加病院の医師がカルテを調査します

研究成果の発表

調査した患者さんのデータは、集団として分析し、学会や論文で発表します。また、個々の患者さんのデータを発表するときも、個人が特定されることはありません。

研究代表者

国立病院機構熊本医療センター 臨床研究部 芳賀 克夫(はが よしお)

当院における研究責任者

国立病院機構岩国医療センター 院長 竹内 仁司
電話:0827-34-1000

お問合せ先

国立病院機構熊本医療センター 治験センター
山下 克也(やました かつや)
電話:096-353-6501