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緊急手術

緊急手術は増えました。例年概算で全体の3割前後を緊急手術が占めております。


虫垂炎-開腹と腹腔鏡-


虫垂炎-緊急と定期-

#CD:Clavien-Dindo分類 3以上は何らかの侵襲的な処置を必要とする合併症
虫垂切除も最近は腹腔鏡が増えております。どの消化管にも共通しますが、難しい症例が開腹に回っているのが、手術時間や在院日数からも推測されます。急性虫垂炎というと昔は通常緊急手術でありましたが、最近は炎症が高度な症例では炎症が落ち着いてから手術に臨むinterval appendectomyという概念が定着しつつ有ります。時間をおいて手術に臨むと以前の画像とは異なり、全く癒着も無く、楽に切除が可能な事があります。こちらも手術時間や在院日数を比較するとその差が明らかです。

臓器別SSI発生状況

手術部位感染症(SSI surgical site infection)は今年も減少傾向です。大腸が少ないのが特筆されます。腹腔鏡の割合が増えているのはその要因か否かは不明ですが、いわゆる拡大視効果はあるものと思われます。胃の術後感染では吻合部にかかわるものが多かったのが、反省点であります。また最も頻度の高い領域は肝胆膵でありますが、難しい領域であることからまだまだ腹腔鏡手術が少ない事も要因ではあるでしょうが、その他の要因を検討すべきと考えております。膵体尾部切除後の感染について本年の外科感染症学会に発表予定としております。