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消化器内科の後期研修プログラム(卒後3年目以降)

研修目標

内視鏡検査・治療経験数を増やし、手技の上達とともに、高度かつ専門的な知識・技術を習得することが中心となります。消化器病学会・消化器内視鏡学会の専門医取得を目標にします。

施設資格

  • 日本内科学会認定教育施設
  • 日本消化器病学会指導施設
  • 日本消化器内視鏡学会指導施設

消化器内科スタッフ概要

  • 日本消化器内視鏡学会指導医2名、専門医4名、内視鏡技師4名、看護助手1名、クラーク1~2名、MA1名
  • 分野別スタッフ数:上部消化管2名、下部消化管1~2名、胆膵2~3名

主な設備環境

<主な内視鏡機器>
ハイビジョン対応スコープ、ハイビジョンモニター、NBI拡大スコープ、経鼻内視鏡、Water-jet機能付きスコープ、マルチベンディングスコープ、カプセル内視鏡(FUJINON社)、ダブルバルーン小腸内視鏡、EUS(専用機と細径プローブ)、EUS-FNA装置、炭酸ガス送気装置、APC発生装置、高周波装置3台(VIO300D、ICC200、ESG-100)

台数:内視鏡センターに4台、X線テレビ室に1台

画像ファイリングシステム:日本光電

各種カンファレンス

火曜日 16:30~17:15:
肝胆膵カンファレンス(3F 内視鏡カンファレンスルーム)
水曜日 17:00~17:30:
消化器内科連絡会(3F内視鏡カンファレンスルーム)
17:30~18:00:
消化管合同カンファレンス(3F 内視鏡カンファレンスルーム)
木曜日 08:15~08:30:
内科連絡会・カンファレンス(4F 大会議室)
13:00~13:30:
消化器多職種カンファレンス(7西病棟カンファレンスルーム)
金曜日 16:30~17:15:
消化器内科カンファレンス(3F カンファレンスルーム)

週間スケジュール

  AM PM
月曜日 内視鏡 内視鏡
火曜日 内視鏡 内視鏡
水曜日 内視鏡 内視鏡
木曜日 初診外来 内視鏡
金曜日 内視鏡 内視鏡

*AMのどれか1コマを再診外来
*どれか1コマを救急外来当番
*時間外の緊急内視鏡当番あり

内視鏡教育プログラム

まず最初の1年間で上部・下部のルーチンワークができるようになることを目指します。

(1)<最初の3ヶ月間>⇒上部消化管内視鏡検査に集中!

  • 助手を行う。可能な限り、あらゆる検査・治療の介助を行う。
  • スコープの洗浄のしかたをマスターする。
  • モデルを使って、スコープ(上部消化管内視鏡)の操作方法に慣れる。
  • 内視鏡カンファレンスに出席する。
  • ビデオを見たり、教科書(成書)を読んで、基本的用語を理解する。
  • 上部消化管内視鏡検査の抜き操作から始める。
  • 約15回、抜き操作を経験した後、挿入へ入る。
  • 最初のうちは、早めに専門医や指導医が交代し、上級者の技術をみてもらうようにする。
  • 写真の取り方(撮る順番)および所見の書き方を身につける。
  • 色素を散布し、生検を行う。
  • 診断学を養う。
 

(2)<残りの9ヶ月間>⇒徐々に大腸内視鏡検査に進む!

  • 大腸内視鏡の成書・ビデオ等を活用し、イメージトレーニングを行う。
  • コロンモデルで、スコープの操作方法に慣れる。
  • 約10回、抜き操作を経験した後、挿入へ入る。
  • 挿入時つまずいたら、早めに専門医や指導医が交代し、見本をみせるようにする。
 

< 1年目の重点目標 >

  • 受け持ち症例の70%を消化器疾患。
  • 下部消化管内視鏡検査の実施(抜き操作→挿入)。
  • ERCPや緊急内視鏡などの検査・治療の助手を積極的に行なう。
  • 下部消化管内視鏡検査の経験症例数を増やす(90例/年)。
  • PEGの実施(20例/年)。
 

2年目より大腸ポリープ切除、緊急内視鏡検査、ERCPに段階的に入ります。

  • 最初は簡単な大腸ポリープ症例から局注→スネアリング→切除→回収(EMR)する。
  • 緊急内視鏡は、最初のうちは、観察のみとする。
  • ERCPの介助に付き、十二指腸スコープの操作方法を覚える。
  • ERCP(造影のみ)の症例を重ねる。
 

< 2年目の重点目標 >

  • 大腸ポリープ切除術(30例)、緊急内視鏡検査(20例)、EISL(10例)、ERCP(30例)、EUS(5例)などの実施。
  • 緊急内視鏡検査は最初は観察のみ。その後止血術を経験。
  • 上部(200例)・下部(1000例)消化管内視鏡検査は完全一人立ち。
 

3年目より高度な検査・治療に入ります。

  • 胆膵EUS、EST、結石除去、stentingの実施。
  • ESDはマーキング⇒全周切開・トリミング⇒粘膜下層剥離と段階的に進む。胃⇒食道⇒直腸と段階的に進む
  • ダブルバルーン小腸内視鏡検査の実施
 

< 3年目の重点目標 >

  • 胃EMR/ESD(10例)、EST(10例)、stenting(10例)
 

学術活動(学会・研究会発表等)

<参加する主な学会・研究会>

  • 日本内科学会地方会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、広島胃と腸疾患研究会、山口県胃と腸症例検討会、周防消化管勉強会、岩国消化器同好会、山口県東部IBD研究会、岩国・広島西地区消化器疾患懇話会、山口県NST研究会

  • 年間3~4題前後の発表を目標にしています。

  • 年間1編の論文発表を目標にしています。

資格について

 

検査件数

<年間内視鏡件数(2020年)>

総件数5993(上部3477、下部1741、胆膵713、小腸62)、 ESD125(食道15、胃77、大腸33)、
消化管ステント(上部24、大腸32)、止血術164、PEG29、EISL3、カプセル内視鏡32、
ダブルバルーン小腸内視鏡30、EUS234、EUS-FNA59、大腸EMR228、EST178、EPBD43、ERBD161、胆管SEMS34、DB-ERCP34、IDUS30