消化管このページを印刷する - 消化管

(1)上部消化管ですが食道は増加しましたが胃は減少しました。

食道は2018年初めて年間手術件数が20件に達しました。出血量も平均370mlで殆ど輸血を必要としない状況です。当科での最近の特徴として術中神経刺激装置を用いて確実な神経温存を行っております。また術後在院日数は平均で29日、中央値で24日でありました。下図の如くほとんどが鏡視下手術で行っております。20例中18例が術前化学療法を行っており、いわばcompromised hostの状況での侵襲の大きな手術である事を考慮すると現時点では妥当な数値と思われますが、まだまだ改善の余地はあると考えております。また2018年は85歳の患者さんの手術を行っており、当科での最高齢でありました。
胃の手術件数は減少しましたが、上部の胃癌の増加傾向は続いております。ただ腹腔鏡下切除の割合は増加傾向にあります。4月から加わった渡邊医師が腹腔鏡手術に関しては積極的で各種セミナーにも参加して技術を磨いております。噴門側胃切除で全国的に普及しつつある岡山大学発信の観音開き法も積極的に行っており、腹腔鏡下手術にも取り入れております。機能温存と低侵襲を兼ね備えた優れた術式と自負しております。胃領域もデータベースが整いつつあり、各種学会への情報発信を行っております。
 

lap:腹腔鏡下手術 open:開腹手術

 


 

(2)下部消化管の手術総数は減少しましたが、腹腔鏡の割合は75%に及びました。

つまり大腸は4人に3人が腹腔鏡手術を受けられました。腹腔鏡手術は手術時間も短縮しつつあり、難しい症例が開腹手術に回る事から鏡視下と開腹の手術時間の差は縮まっており、2018年の両者の差は20分のみ(鏡視下が長い)でした。また鏡視下大腸手術の平均出血量は2017年より更に減少して48mlでありました。
山口県は秋田、高知、島根に次いで全国で4番目に高齢世帯の多い自治体で、その対策が必要です。谷口医師が高齢患者の特徴をまとめて特別演題で学会発表しております。



 

大腸癌の局在は近年注目されております。一般的に右側の予後が悪く、抗癌剤の選択も若干違いがありますが、当科の分布は左図の如くで、左が多い分布になっております。